エンジニアなプログラマ

プログラミング(特にvala言語関連)の話題を取り上げていきます。

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Valadocのインストール方法

Valadocとは

Valadocはvalaソースコードに記述されたコメントから、ドキュメント生成するソフトウェア。

公式サイト https://wiki.gnome.org/Projects/Valadoc

前提

  • Ubuntu 12.04 LTS
  • valac 0.22.1

手順

ソースコードを入手する。

git clone git://git.gnome.org/valadoc valadoc

libgvcをインストールする。

sudo apt-get install libgraphviz-dev

pkg-configでlibgvcがインストールされたことを確認する。

pkg-config --list-all | grep libgvc

pkg-configの結果、libgvcが表示されればインストールされている。

ソースコードをダウンロードしたフォルダへ移動して、空のm4フォルダを作成する。 (m4フォルダを作成しないとautoreconfに失敗する)

cd valadoc
mkdir m4

コンパイルしてインストールする。

./autogen.sh 
make
sudo make install

確認のためvaladocのバージョンを確認する。

valadoc --version

バージョン番号が表示されればOK。(現時点の最新バージョンは0.23.2)

補足

apt-getでvaladocをインストールした状態では、 上記コンパイル・インストールしてもうまく動作しない。

原因は共有ライブラリの参照先が更新されないから。 上記手順でコンパイルしたvaladoc新しいlibvaladoc.soを参照しなければならない。 しかし、apt-getでvaladocをインストールしてあると、apt-getでインストールした古いlibvaladoc.soを参照しにいってしまう。

そこで、apt-getでインストールしたvaladoclibvaladoc.soを消去しなければならない。

dpkg -l | grep valadoc
sudo apt-get remove valadoc
sudo apt-get remove libvaladoc0

ちなみに、apt-get remove libvaladoc0後に ldconfigも自動的に実行されるようだ。

ldconfigで確認すると、共有ライブラリのデータベースが更新されて、新しいlibvaladoc.soへの参照が構築されていることが分かる。

ldconfig -p | grep valadoc
ldd /usr/local/bin/valadoc